2016年10月24日月曜日

ブラジル訪問の思い出

 パラリンピックも終わりましたが、会場だったブラジルにはそう簡単には行けません。私は25年くらい前に一度だけ行きましたが、アメリカのロスを経由して丸一日以上かかりました。リオに着いてまずコルコバードの丘に立つキリスト像に感心しました。9.5mの台座を含め高さが39.6mもあり、1931年に独立100周年記念として創られたのだそうです。

 私の生まれた時より4年前ということと、ニューヨークの自由の女神像と同じくフランス製で頭までの高さが同じくらいということで記憶が残っています。ここから海岸沿いに西南に日本人が多いサンパウロがあり、さらに西南にドイツ人移民が多いクリティバという町があり、そこに行きました。放射線状に道路が広がり、中央に市役所がありました。

 蜘蛛の巣状の町には電車はなく、縦糸状の道と環状の道にそれぞれバスが走っていて、道に迷うことなく目的地に行けたのに感心しました。日本人のお役人がいらっしゃったのには驚きましたが、おかげで事情がよくわかりました。勧められてここから西のイグアスの滝とその上流にある巨大な(世界2位、1400㎾)イタイプー発電所を見学しました。


 イグアスの滝はブラジルとアルゼンチンとパラグアイの3国の国境の交差点にあり、その上流パラナ川にあるイタイプー発電所はパラグアイとブラジルの共同のものでした。大きなダムで水没した場所に住んでいた動植物が、「環境難民」として保護されて、新しい住処を創ってもらうのを待っていました。狭い日本の常識外の世界が広がっていました。

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