2015年9月8日火曜日

「うめきたサロン」を開きました

うめきたサロン

 大阪自由大学は、実に多様な活動をしています。その内容はホームページでみていただきたいと存じますが、ほとんどが20~30人程度の少人数で、肩の凝らない雰囲気で行われています。私が担当する「うめきたサロン」は、9月4日(金)に初めて開きました。

 歌人の道浦母都子さんをゲストに迎え、「言葉の磨き方」をテーマにお話を伺い、会場からも色んなご質問を出して頂きました。私は歌の道は詳しくないので、専ら聞き役という形にして、会場の参加者とサロン風に展開できたらいいなと思っていたのです。ところが道浦さんのファンらしき方が沢山いらして、補助椅子を入れてやっと座っていただけるような盛況でした。

 道浦さんはお話しをされながら、私を気遣い私に喋らせようと「学長、これをどう思われます?」なんて振ってこられるので、質問役の私の方がオタオタさせられました(笑い)。でも楽しい時間でした。

 日常から相手を思いやる生活をなさっているのでしょう。「言葉を磨く」というテクニック以前に、相手を思いやり傷つけない言葉を無意識に選んで話をしてこられたことが感じられました。この点では、ビジネスの世界でわざと相手を傷つけたり怒らせたりすることまでやってきた人間とは基本的に違いがあります。あの言葉を思い出しました。

 「思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
  言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
  行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
  習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
  性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。」
                    マザー・テレサ

 石川啄木が、あの美しい歌の反面、人間としてはだらしない人だったようですが、小説家でも詩人でも、自分の弱みを居直るように強みにしてゆく姿がよくみられます。しかし、道浦さんの歌には、啄木の歌が作者の実像と乖離しているのに反して、作者の姿が赤裸々に表されているように思われ、逆に昔の私には異次元の人のように思われたものです。

 うめきたサロンは、梅田の北、グランフロント北館の7階、大阪ガスの都市魅力研究室をお借りして開きます。大阪駅の北側に、エスカレータを上がってグランフロントに行く陸橋があります。あれを北に直進し、南館を通り抜けて北館に入ります。すぐ右手に上に行くエスカレータがありますが、それを通り過ぎた右側に今度は上り下りのエスカレータがあります。これを1階まで下りて直進し、広場の向こう右側にある入り口からエレベータに進み、7階まで行きます。

 非常に分かりにくい、高級な?雰囲気ですが、よく利用されているため、大阪ガスOBである私でも、2カ月に1度しかお借りできません。


 次回は11月26日(木)14時から、作家、朗読家の金真須美さんをお迎えしてのサロンです。言い訳をしますと、美女続きですが私の企画ではありません(笑い)。「幸せを演じて幸せをつかむ」の言葉を知りましたので、うまくホスト役を演じたいと思います。

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